残酷戦場写真館 15

シェアする


20140119-230144.jpg

ドイツ軍の戦死傷者はロシア軍のそれには及ばないものの、独ソ戦開戦からたったの一ヶ月でポーランドやフランス、ユーゴなどの国々との戦いにおける損害を上回った。ソビエトはフランスやポーランドなどとは比較にならないほど強大で恐ろしい敵だった。無敵を誇ったドイツ国防軍にとってはじめて出会った宿敵と呼ぶにふさわしい相手だった。

写真は独ソ戦における珍しいカラー写真である。緑の風景が美しいがよく見るとぐったりした兵隊のすぐ横に転がる血肉の塊。
手なのか足なのかはっきりわからないが、、手のように見える。

ヒトラーは短期決戦でロシアを屈服させられると思っていた。しかしそれは理性的な計算ではなく独裁者の単なる勘だったようだ。
確かに大粛清の直後でソビエトは弱っていたしフィンランド軍にも不甲斐ない戦いで大苦戦した。
だがドイツ国防軍は冬の備えを全くしなかったばかりか、秋の雨季さえ想定していなかったかのような無策ぶりをのちに見せ付ける。しかもドイツ国防軍はロシアが誇るTー34やKVー2などの新型戦車の存在を戦場で出会うその瞬間まで知らなかった。また冬の戦場でサイズの大きなブーツを履いて余った隙間に新聞紙やワラをつめこむというロシアの戦場の常識を、兵士の足が凍傷で崩れ落ちるまでなんの対策もうたなかった。

この上層部の無能を現場の兵士は血であがなうことになったのである。

参考
本:バルバロッサ作戦

http://www.pinterest.com/pin/11962755232523260/