残酷戦場写真館 ②

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1992年3月31日、ボスニア紛争が正に開戦の口火をきろうとしていた時、ボスニア北東部の都市、ビイェリナがジェリコ・ラジュナトヴィッチ率いるセルビア民兵組織「アルカン・タイガー」の攻撃を受けた。

民兵組織は攻撃の間中、ムスリム系市民※を殺し続け、犠牲者は数百人に及んだという。虐殺は無差別で、男も女も子供も老人もいっさいの見境なく行われた。

※ムスリム人=イスラム教を信仰するスラブ民族の一派

今回の写真を私が知ったのは、NHKの「一瞬の戦後史」というドキュメンタリーをテレビで目にしたからであった。

今でも覚えている。それは私の実家で、家族四人でゆうげを囲んでいる時であった。この恐ろしい写真…サングラスをおでこにかけて左手にはタバコ。このチャラいにいちゃんが蹴りを入れているのはなんと銃殺された市民。

実家で家族の前で私は電撃に打たれたかのような衝撃を受けた。ドキュメンタリー自体秀逸なできでDVDが発売されると即座に購入に踏み切った。

コンビニで弁当買うついでにコンドームパクってくヤンキーのごとしである。しかしすさまじい憎悪がうつされている。隣人同士が殲滅戦を繰り広げたこの紛争を象徴するものは、まさにこの憎悪の感情なのである。
参考
NHKスペシャル 一瞬の戦後史 スチール写真が記録した世界の60年

http://bosnian-genocide-1992-1995.blogspot.jp/2011/07/witness-to-bosnian-genocide-1992-95.html?m=1