ドイツ・チェコ旅行記 完結編

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7月20日(帰国)

長い持久戦も今日で終わりだ。今回はトラブルが少なくガンガンまわれたおかげで、耐久力を試される場面が多かった。
キツイ日差し、時差ぼけで眠れぬ中、ひっきりなしに歩き回り、電車に飛び乗り、バスを乗り継ぐ。
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若くねえと無理だな。ジジイになって定年になってそれから外国を添乗員つきでノンビリまわる。まあそれが楽だろう。だが前回と今回のような無謀旅行は若いうちでなければやや危険ではないかと思う。おれは健康だからいいが、何か持病を抱えての欧州行のエコノミークラスはかなりしんどいと思う。楽しむことは難しいだろう。

プラハの飛行場に着きました。帰りもルフトハンザです。はやく来すぎたようでキオスク(機械)でチェックイン。すると当然のようにエラーが(笑)。

20歳そこそこぐらいのクソガキのドイツ係員に訴えかけるが、クソめんどくせえって感じでろくに話も聞かない。エラー起こした機械を一瞥だにせず、「ここ並べや」の一言である。並んだ先は手荷物受付所。チェックインまだなのに荷物預けてどうすんの?!と思って再度確認するが「大丈夫っつってんだろ〜?」とあしらわれるのみ。(本当にそんな言い方なのである)

まあ結果的には問題なかったのだが、、サービスってなに?

プラハを離れ、フランクフルト空港へ。そこから成田行の飛行機に乗ります。

フランクフルト空港に着いた時、出国審査官だと思うんですが、これが絵に描いたようなゲシュタポい警察官でして、まだ若いんだけどすげえ威圧的なのね。順番に並んでパスポートとボーディングパスを渡すじゃないですか。

するとその警官、無言でパスポートを見たまではいつもと同じだった。しかし、ハンコを押してパスポートを返してくれたはいいが、はさめてあったボーディングパスがない。だから返してくださいプリーズとそりゃあ言いますよおれも。言わなきゃえらいことになるだろ。そしたらその警察官はおれのボーディングパスをポイっと放り投げやがったんだ!文字通りの意味だよ!それも忌々しそうにな!いや〜な顔して。

おれはしばし呆然とし、チケットを持って去ろうとしたが、その一瞬目があったんだよ。その警察官と。するとその警察官はおれに向かって

「あぁ?!なに見てんだてめぇ!文句あんのか?!」

というようなことを怒鳴りつけてきたのである。おれも一瞬のことであったからびっくりした。無視して通り抜けたが、その後おれのすぐ後ろの日本人観光客が追いかけてきて、「あなたのことしつこく聞かれましたよ。同じグループか?とかなんとか…」(出国審査は普通質問などされない)

馬鹿らしい…心の奥底からくだらねえと思った。仕事のストレス?アジア人蔑視?どんな理由であろうともくだらねえとしか言いようがない。理由なんか勘ぐる気もない。二度とこの国には来ねえと思った瞬間であった。おれだけならまだしも後ろの客にまで迷惑をかけるとは。このゲシュタポ民族が。まだ警察権力傘にきて威張りちらしてやがるのか。今度はてめえのケ×でもホロコーストしやがれってんだ。

…などと一時はおれも感情的になったものである。正直な話とても嫌な気持ちになった。ヤツに日本語が理解できたら特大のクソを耳から食わせてやったところだが・・おとなげない。やめよう。

その後乗った飛行機でも、ルフトハンザのCAが機内食のそうめんのつゆをひっくり返しやがって、床とおれの足に飛び散らせたのだが、謝りにも来ない、床の掃除にも来ない。そのままそうめんのつゆは床のシミになっていたという事態にいたっては、これはドイツという国があまり観光とかで人気がないのはごく当たり前ではないかと深く納得したほどであった。エコノミークラスだからええわとか思ったのかもしれんが、おれが一言言っておきたいのは、階級差別、人種差別どちらもクソだ、ということだけである。あばよ、ドイツ。

二回旅行して、はっきり言ってるけどドイツがかなり嫌いになったと思う。強制収容所とか秘密警察本部とかゲシュタポいところばかりまわっていたせいもある。言葉があれなせいで、現地の人間ともまともに会話もしなかったし、滞在期間も大したことないから、こんなこという資格がないことは重々承知している。しかしな、大抵の人間は異国を知る機会をそんな十分に与えられないであろう。隣の中国人がなんかムカつくとか、韓国人がテレビで国旗を焼いてるだとか、ごくわずかな情報のみを頼りにその民族全体を十把一絡げに認知せざるを得ない。グローバリズムがどんなに進もうが、当分の間はこんな風にするしかない。そんなこんなで断言するが、ドイツはムカつく国である。

だが、おれはドイツ人が作り出したものが好きである。去年はドイツ製の”ルノア”という眼鏡を買った。おれの顔にしっくりくるし、デザイン地味ながらなんかオシャレでねえ。周囲の評判も上々である。いつぞやどこぞの眼鏡店員なんか「それルノアでしょ?!いいっすね〜」と言ってくれた。

そしてついこないだ、おれは長年欲しかったリーズアンドミュラー社のドイツ製のBIRDYという折りたたみ自転車を買った。超高い買い物だったが、その競走馬を思わせるスタイルの良さ、走行性能、折りたたみの簡易さ、全てがトータルに素晴らしいというしかない自転車である。

この自転車と眼鏡をいいと思う気持ちは今も変わらない。

そしてナチス。
ドイツ人が生み出した最悪の独裁国家。それが巻き起こした最低の悪夢のごとき歴史。おれはそれをまるごと愛している。

ドイツ人はムカつくが、ドイツ人はいいものを作る。ドイツ人の歴史も面白い。いいものはいい。悪いものは悪い。どっかにいい人もいるだろう。今後もブレることなく、ゲシュタポいホームページを作って行こうと思う。

このしょうもない馬鹿旅行記に最後までお付き合いいただいた皆様、どういったご縁かは存じ上げませんが、ありがとうございました。

また機会があれば会いましょう。

最後に。

ヒトラーの山荘ツアーでなんだかおれとヒトラーとかスターリンだとか独ソ戦トークしてくれた大学教授風のオジサン。貴方様の博識に仰天し、自分の未熟を痛感した次第です。

あんなところで会えたのも奇妙なご縁でした。もう会うことはないでしょうが、一期一会という言葉をかみしめております。あんな場所で日本語で話せただけでも過ぎた贅沢でございました。ご感謝申し上げます。

おわり

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